7月21日放送フジテレビ系「VS嵐」。対戦ゲストに映画「忍たま乱太郎」チームを迎えて、一進一退の攻防を繰り広げた。
「忍たま乱太郎」チームを率いるのは、映画で主役の乱太郎を演じた、子供店長としてもおなじみの加藤清史郎くん。その他乱太郎の仲間、きり丸を演じた林遼威(ろい)くんとしんべエを演じた木村風太くんというふたりの子役たちも含め、忍たま3人組はゲームに全力投球。嵐やプラスワンゲストのお笑い芸人ガレッジ・セール、さらには同じ忍たまチームの大人たち。彼らはみな、忍たま3人組がゲームのたびにみせるあまりに素直な喜怒哀楽の表情に、立場も忘れてあたふたしてしまったのである。
番組冒頭、嵐チームは子役3人を相手にどう戦うか、迷っていた。「子供が相手だから楽しくやろう」とにこやかに話す二宮和也や松本潤。一方櫻井翔は、むしろ子供が相手だからこそ本気でやるべきと力説。結局、助っ人であるガレッジ・セールとも相談し、手を抜かずに戦うことを心に誓った嵐チーム。
ところが忍たま3人組が忍者の格好で元気よく登場してくると、「可愛さにやられちゃいそうだな」と二宮がため息交じりに一言。たしかに3人共、そう思うのも無理はないと思ってしまうほどの可愛さである。
特に清史郎くんに関しては、彼がもっと幼いころから面識があるせいか、嵐メンバーにとっては感慨もひとしおのようだ。「なんか、前より小さくなった?」「歯が生えたんだね」など、嵐メンバーは入れ替わり立ち替わり清史郎くんに話しかけ、その成長ぶりに感激している。その様子は、まるで親戚のおじさんである。
そんなふうに、親戚のおじさんと化してしまったのは、嵐メンバーだけではなかった。ガレッジ・セールや忍たまチームの俳優・松方弘樹も、みな一様に目尻が下がりっぱなしなのである。乱太郎の母親を演じた女優の壇れいも、「授業参観に来た気分です」とまるで本当の母親のように忍たま3人組を見守っている。
敵も味方も大人全員がそういう姿勢なものだから、忍たま3人組がゲームでミスをしたらもう大変。笑顔が消え、あからさまにしょんぼりする彼らの姿に、みな思わずあたふたしてしまうのである。硬い表情で「僕のミスです」とつぶやく清史郎くんに対して、「そんな顔されたらどう対応していいのかわからなくなる」と、大人たちは激しく動揺する始末。
また、きり丸役の遼威くんがゲームで得点し飛びあがって喜ぶ姿を見ては、ほっと胸を撫で下ろす。本当に、敵も味方もひっくるめ、大人たちは全員そんなかんじなのである。嵐チームは敵にもかかわらず、忍たまチームが得点すれば喜び、ミスをすれば残念がってしまう。
でも仕方ないのだ。心底落ち込む子供の姿など、大人は見たくないのである。そして心底嬉しそうな子供の顔を見ると、大人は本当にほっとするのだ。
そんなわけで、最終的に勝利を掴んだのは嵐チームだったのだが、嵐やガレッジ・セールはあまり嬉しそうではなかった。むしろ「勝っちゃってごめん」とでも言いたげな、複雑な表情を浮かべていたのである。国民的アイドルも、大物俳優も、みな子供には勝てない。そう強く思い知らされた対戦であった。
(文=田端あんじ)

●関連記事
- 「寝ている間に振られていた」ある大物芸人の告白
- あの怪物メイクは3時間もかかって作られていた!
- 半径2メートルに広がる「大野智ワールド」とは?
- 衣装もプレイも、とっても「残念」な嵐メンバー
- 相葉雅紀の入院中、一番メールを送っていたメンバー
オリジナル記事: 忍たま3人組の様々な表情に、あたふたしっぱなしの大人たち
Copyright© Pouch[ポーチ] / Socio Corporation. All rights reserved.