日本の観光庁が制作した日本のPRビデオの内容が、国の紹介として相応しくないのではないかなどと、ネット上で話題になっている。
このメッセージ・フィルム「Message from Japan」は、先月11日に外務省・観光庁が制作発表をしたばかり。
「観光立国ナビゲーター」として4月から全面協力している人気グループ「嵐」らが、PR動画に出演。メンバーらがそれぞれ日本の観光地を訪れて、招きネコのポーズをとりながら「にゃー」と鳴くのだという。
「嵐」を起用したまでは、まだいいだろう。ところが、このPRフィルムを見ると不思議な気持ちになる。
内容は、嵐のメンバーらが地元の名産品を食べたり、人々と伝統的な踊りを楽しんだり、酒盛りに交じったりするなど、観光地の温かさや魅力をアピール。そして先述の通り、招きネコを持ちながら「にゃー」と鳴き真似をするのだが……何か、本来意図しているものが伝わりにくい。かえって嵐の存在が目立ちすぎているのか、観光PRではなく、嵐PRのように見えないでもないのだ。
これをうけ、ネット掲示板では次のような声があがっている。
「対称がそこらへんの中高生だったら効果あるんだろうが」「例え今は売り込みが下手でもそのうち嫌でも上手くなる 」「洗練された感じのないグダグダ感」「日本を紹介するのが目的じゃなくただの嵐のPV」「嵐は恥ずかしくないんだろうか 」「少なくとも海外へ日本をアピールする為の動画ではない」
など、痛烈な批判がされている。だが、これは私たち日本人だけがそう思うのではなく、肝心の外国人たちでさえ、違和感を感じているというのだ。
『Newsweek日本版』(19日配信)のとある記事のなかで紹介された、東京在住のフランス人記者によるコラム『嵐がニャーと鳴く国に外国人は来たがらない』。これには観光庁もぐうの音も出ないと思われるような、まともな意見が詰まっているのだが、彼は「この映像で外国人を魅了しようという観光庁の勘違いぶり」を嘆いているという。彼は以前も『観光庁のPRサイトは日本の恥』というコラムを執筆。「素晴らしい国を自らばかにする」のを阻止したいとしているそうだ。
観光庁のサイトによると、PRフィルムの目的は、「震災直後からこれまで多くの国や地域から頂いた支援に対して日本人の深い感謝の気持ちを伝えつつ、海外からのお客様を心からお待ちしているというメッセージを伝える」ことだと説明している。
公開は、世界各国の在外公館や屋外ビジョン、各国・地域の国際空港や航空会社のご協力のもと構内・機内のモニター等、全世界133カ国で展開されるそうだ。今後、海外旅行先で目にする人もいることだろう。そのとき、あなたはどう思うだろうか。
(文=ricaco)
参照:観光庁(
http://p.tl/VHdK
)、Newsweek日本版(
http://p.tl/f5PK
)

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オリジナル記事: 外国人も呆れ顔? 日本観光庁制作「嵐」出演の日本PR動画が「日本の恥」と話題に
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